台風18号が大暴れ。 建築家としての責任!
お世話になります。近江八幡で注文住宅なら住宅工房ライブスの平井です。
自然災害による猛威。
台風18号が各地で大暴れしました、被害はなかったでしょうか!?
平井家では被害はありませんでしたが、去年竜巻の被害をうけているのですごく心配で怖かったです。
この台風で過去最多の10個の竜巻が発生した模様です。滋賀県・近江八幡でも竜巻こそ発生しなかったのですが、かなり強い突風で神社の木は倒れカーポートの屋根は飛び散り看板なんかも吹き飛ばされていました。
ニュースで竜巻が発生した地域の画像をみましたが、屋根が吹き飛ばされて空が見えている状態の家や電柱が倒れていたり瓦が道に散乱していたりです。普通では考えられない事が現におこっています。このような状態になることを、もしかしたら防げたかもしれません。
建築家にとっての責任。
私たちが造る新築、一戸建てが人を傷つける凶器になってはいけませんし、考え方やり方によっては防ぐことだって出来るんです。
災害対策 瓦編
まず、飛び散るような瓦はもう葺きません。
竜巻で飛び散った瓦は、上空で粉々になり機関銃のように建物に突き刺さり、窓ガラスは割れ、人間にも突き刺さる可能性だってあります。そして、屋根の軒はできるだけ建物から出さない。
今までは、建物から出す事によって外壁の劣化を遅くすることもできると考えていましたが、軒が深ければ深いほど風を受けやすくなり、普通では考えもできない強風が軒をもちあげて屋根を吹き飛ばすのです。
災害対策 火事編
そして軒が深い場合のデメリットがもう一つあります。それは隣の家が火事になった場合、深い軒はその火をうけてしまい、燃え広がる早さもかなり早いでしょう。
我々造り手は大丈夫だろうではなくて、ひとつでも可能性があるのならそれを改善しなくてはいけないのです。
災害対策 水害編
そして今回の台風は、数十年に一度しかないような記録的な大雨となり特別警報が発表されました。川は氾濫し一部の地域で床上床下浸水した所もあったようです。
そのような事態がおこった時には、いち早く床下を換気して乾かす必要があります。一部分だけをすばやく換気できるようにしておかなければいけないのです。すなわち高気密な住宅にしておけば計画的な換気ができるわけです。緊急事態にも対応できるようにしておくことが必須で、やはり我々はそこまで考えておかなくてはいけません。
災害が各地でおこるたびに、どのようになっているかというのをしっかりと見て仲間と検証をし、さらなる進化につなげる。
まだまだやる事は山のようにありますが、今までどおりの新築、一戸建てではいけないと強く強く思っております。ひとりでは出来る事に限界があります。しかし私には百年の家projectの仲間がいます、これからもこのメンバーでいろんな事を検証し進化し続けます。
最後になりましたが、台風18号で被害に遭われた方々には謹んでお悔やみ申し上げます。