職人の心得
お世話になります。
近江八幡で注文住宅なら住宅工房ライブスの平井です。
熊本地震によって犠牲になられた方々のご冥福をお祈りし、被災された方々には心よりお見舞い申しあげます。我々建築家は、このような大規模な地震がおこるたびに、なぜこれほどまでに非力なのかというむなしい思いにさいなまれます。
大工のさまざまな工夫
丁稚時代の事を思い出します。親方の言葉の中に、こんな言葉がありました。
「職人の仕事にやり過ぎはないんや!」昔は、大工が木材を刻まなければ、家は建ちませんでした。
大工の思いや技量で耐震強度は違っていたでしょう。
柱や梁の太さはもちろんですが、木の反りによる組み方 柱・梁の仕口、穴をあける部分も出来るだけ残るような様々な工夫、組立時には骨組みにもかかわらずガッチリとした感覚がありました。
材木に関しても、材種や等級にこだわり、一切の妥協も許さず、よく材木屋さんと喧嘩もしていました。
自分の技をいつも全力で出し、いつも怒っているようなイメージで「ワシの言う事は絶対や!」
今の時代に出来る技術を
そんな親方に叩きあげられて職人の世界にのめり込んだのですが、時代は変わり、刻む仕事もなくなりつつあります。しかし、今の時代だからこそ出来る技術を駆使し、当時の親方の言葉を心に刻み、これからも自分のこだわりを追及していこうと思います。
命を守るために
震災から人の命を守るということは、ただ単に壁の強度を上げるだけではないんです。
屋根の瓦ひとつにしても、今回の震災で数多くの瓦が崩れています。瓦が崩れたおかげで、倒れずに済んだ家もあるかもしれませんが、その瓦が頭に落ちる可能性もあります。
様々な事をこれからも想像し「職人の仕事にやり過ぎはないんや」を、心に刻みこれからも精進していこうと思います。
そこに住まう家族の命がかかっているのだから・・・
今、様々な緊急時のサービスが展開されています。
いざという時の対応を、ご家族で話し合われる機会を設けてみては、いかがでしょうか。